プロローグ :母を励ます刑務所の君(きみ)

梶山天さんの連載記事

記事一覧

  • 冤罪を生む司法制度の問題

    取り調べの過剰な圧力:警察や検察が、容疑者に対して過剰な圧力をかけ、強制的に自白を誘導することがあります。これによって、冤罪が生じることがあります。 弁護士の不足:貧困層やマイノリティの人々にとっては、弁護士を雇うことが難しい場合があります。このため、彼らは適切な法的支援を受けること...
  • 冤罪が発生するメカニズム

    冤罪が発生するメカニズムには、複数の要因が絡み合っていることが多く、それぞれの要因が相互作用していることがあります。 以下に、冤罪が発生する主なメカニズムをいくつか挙げてみます。 まず、捜査や裁判の過程での誤った証言や証拠が、冤罪の原因となることがあります。例えば、目撃者の記憶が曖昧な場合に...

今市事件について

今市事件は、2005年12月1日、栃木県今市市(現日光市)で小学1年生の女児が行方不明となり、翌日、茨城県常陸大宮市の山林で遺体となって発見された事件です。

警察は、事件発生から約8年後に勝又拓哉さん(当時31歳)を商標法違反(偽ブランド品の譲渡目的所持罪)で別件逮捕し、その身柄拘束を利用して今市事件の取り調べを続け、勝又さんを「自白」に追い込み、殺人罪で逮捕・起訴しました。

勝又さんの「自白」では、学校帰りにの女児を拉致して、自宅アパートに連れ込みわいせつ行為を行い、茨城県の山林まで車で連れてきて、女児の右肩を掴み、正面から胸部をナイフで10回刺して殺害し、遺体を投げ捨てたとされています。

この事件の特徴は、勝又さんと犯行を結びつける物的証拠は何1つなく、有罪を支えるのは「自白」と極めて脆弱な状況証拠だけです。

再審開始に向けて戦っています

今市事件に関するシンポジウム