事件に関すること

今市事件:弁護団および検察の主張と高裁の判断

  弁護団の主張 検察側の主張 高裁の判断 ...

今市事件:弁護団および検察の主張と高裁の判断

  弁護団の主張 検察側の主張 高裁の判断 自白の信用性 林道で殺害したとの自白は虚偽。現場に大量の血痕がないなど状況があわない 「10回刺した、6〜7秒だった」との供述通りの殺害は不可能 遺体に相当量の血が付くなど、自白と遺体や現場の状況に矛盾はない 遺体の状況から、鋭利な刃物で短時間で刺すことはできる 殺害日時、場所は虚偽 犯人であることを認めた部分は信用できる 自白の任意性 起訴勾留中に行われた殺人容疑の取り調べは違法 長期間に及ぶ身柄拘束があり任意性を欠く 起訴勾留中の余罪取り調べは許容されている 取り調べは任意で行われ、違法性がないことは明白 起訴勾留中に行われた殺人容疑の一部取り調べは違法 自白調書は違法な余罪取り調べで作成されたとは認められない 録音録画映像 一審は実質証拠として用いて犯罪事実を認定しており違法 一審判決が事実認定した証拠は自白調書であり、録音・録画ではない 一審判決で映像を用いて事実認定したことは違法 状況証拠 いずれの客観的事実を積み上げても勝又さんを犯人とは推認できない 手紙の記載内容だけでは殺人を自認しているとは言えない 自白を除いても、母親への手紙などの客観的事実から犯人性を認定できる 母親に宛てた手紙は殺人を謝罪していると読み取れる 間接事実を総合すれば、犯人だと認められる 実母にあてた手紙の内容は殺人を謝罪したいと考えて作成した

今市事件:猫のミトコンドリアDNAで個体識別できるか

猫のミトコンドリアDNAは、同一品種内の個体間での遺...

今市事件:猫のミトコンドリアDNAで個体識別できるか

猫のミトコンドリアDNAは、同一品種内の個体間での遺伝的変異が少ないため、個体識別にはあまり適していません。 ミトコンドリアDNAの塩基配列は、母系遺伝に従って受け継がれることから、猫の系統解析には利用されています。 しかし、個体識別には核DNAの多型性を利用した遺伝子型の比較が一般的に使用されます。 個体識別には、微量なDNAサンプルからの解析が必要となるため、高感度なPCR技術や、DNA増幅後の遺伝子型解析には高精度なDNAシークエンシング技術が使用されることがあります。

今市事件:Nシステムの疑問と真犯人の存在と遺棄現場

1月13日、次男と旧今市市の大沢小学校から下校時間帯に...

今市事件:Nシステムの疑問と真犯人の存在と遺棄現場

1月13日、次男と旧今市市の大沢小学校から下校時間帯に車で遺棄現場に行って来ました。遺棄現場までの行き方として考えられるルートから、色んな可能性を分析しながら走り、その間に思うことが様々ありました。 犯人には土地勘があったのでは? まず、第1に気づいたことは、このルートは絶対土地勘のない人が通ることの無いルートだということです。きっとよっぽど頭のキレる、計算高い、そんな優秀な人が犯人なんだろうと思いました。9年もの長い間未解決の事件とされていたのは真犯人がしっかりした計画を立て、警察や検察の捜査の能力を超えるほどの事件をやり遂げたからだと思いました。遺棄現場に到着しても、そもそも入り口が分からりませんでした。しばらくの間2人で入口を探して、やっと見つけましたが、看板や目印もまったくない、道としてもちゃんと成り立っていないほど無法地帯のただの山中でした。次男もこんな1度入ったら遭難しそうな場所は、拓哉には絶対来れるはずがないと確信しました。 真犯人は別にいる ドラマでよく見るように、刑事さんは実際に現場に何回も何回も捜査のために向かうようですが、こうやって実際に次男と現場に来てみると、拓哉の無実をより一層信じることに繋がって嬉しくも思いますが、反面、本当の真犯人はどんな恐ろしい人間なんだろうと疑問にも思いました。私達家族はこうやって拓哉の無実を確信しているのですが、何故か裁判ではなんの確かな物的証拠もなしに、逆に矛盾点だらけにもかかわらず、無期懲役という結果になってしまったのか、次男にも全く納得できていないようです。ただ、次男に知っていて欲しいのは、あれだけの優秀な弁護団が全身全霊で力を注ぎ、最大限の能力を発揮したにもかかわらず、それでも拓哉の無実の証明ができなかったという事実です。次男はここ半年間かけて、これまでの情報を整理したり、ネット配信を行ったり、とにかく色んな方法で拓哉の無実を証明しようと、自身の精神をすり減らしながらも、自身の家庭をも壊してしまうほどに力を注いできました。私は母親として、家族には幸せになって欲しいと切に願っています。刑務所の中に居る拓哉を救う為に、今度は次男に何か不幸が起きてしまったら、私は自分自身が許せないでしょう。   諦めず、無実を訴える 次男には時間をかけて、慌てずに、切実に諦めずに調べ続ければ、きっといつか日本の再審法改正の日が来るか、もしかしたら担当の刑事や検事もしくは、真実を知る関係者がいつか本当の真実を話してくれる日が来るのではないかと、そんな日を信じて、祈るしかないのだと、それを次男に伝えたいのです。拓哉の手紙には「30代の貴重な10年間、自由の無い生活を過ごして来ました。本当に悲しく、泣きたくなる日々です。」とありました。普通の人生だったらきっとどこかに就職して、または自分で起業したりして、一生懸命自分の将来のために切磋琢磨して、毎日を必死に働き、その中でこの先の伴侶を見つけて、暖かい家族を築いて、そんな皆さんが過ごす当たり前の毎日を、彼は理不尽な判決のせいで、失ってしまいました。そしてもうその失ったものを取り戻すことはできません。   私は今市事件の犯人ではありません 無期懲役という判決で人生は変わってしまいました。拓哉はずっと伝え続けます。「私は今市事件の犯人では有りません。ただただ一日でも早く家族のもとに戻りたいです。」と。(手紙の引用)今は刑務所の務めを一生懸命にこなして過ごしていますが、一日も早く無実の身になるように、雪冤できる日を祈っています。そして、そんな拓哉の存在、私達家族の存在を皆さんに忘れないで欲しいです。